「このツール、本当に意味あるの?」と迷ったときに
「導入しても、元が取れるか分からない」
「便利にはなるけど、コストに見合っているのか…」
そう感じて、IT導入に踏み出せない中小企業の経営者は少なくありません。
感覚や期待だけで投資判断をすると、導入後に「思ったより使えない」「効果が分からない」となりがちです。
IT導入には、“成果を見える化する視点”が欠かせません。
投資対効果(ROI)の視点が抜け落ちている
IT導入がうまくいかない企業に共通しているのは、「導入すれば何かが良くなるはず」という“期待先行”の意思決定です。
費用(初期費・月額・教育コスト)と、得られる成果(業務時間の短縮、ミスの削減、売上の増加など)を比較する視点が不十分なまま、ツールを選んでしまうことが多くあります。
さらに注意したいのが、補助金が目的化するパターンです。
「補助金があるから今がチャンス」と考えるのは自然ですが、本来の経営課題や業務の実情に合わないツールを導入してしまえば、結果として時間も人材も浪費してしまいます。
IT投資の価値を“数字で判断”する3つのポイント
- コストと効果を数値で比較する
- 初期費用/月額利用料/教育コストなど、トータルで把握
- 効果は「〇時間の短縮=〇円の人件費削減」など、定量化できる視点で
- 中長期での回収シナリオを持つ
- すぐに効果が出るとは限りません。例えば「半年後には稼働が安定し、1年で業務時間が10%削減」といった時間軸を見越したシミュレーションが必要です。
- 補助金は“後押し”であって“目的”ではない
- 補助金があることでリスクは減らせますが、それは“結果的に使えた”というのが理想です。
- 「補助金が通ったから導入する」ではなく、「必要な投資で、それに補助金が活用できるか」を検討すべきです。
顧客管理システムで実現した「削減×売上増」の成果
あるサービス業の企業では、顧客対応の属人化と手間の多さに課題を抱えていました。
顧客情報をExcelで管理していたため、問い合わせ履歴の把握やDMリストの抽出に手間とミスが発生していたのです。
そこで、クラウド型の顧客管理ツールを導入。導入後3か月で、対応時間が約30%削減され、リピート率の向上により売上も前年同月比で約12%増加しました。
導入費用は補助金を活用し、自己負担を抑えつつ、明確な“数字”として効果が見えるようになりました。
経営判断としてのIT導入を
IT導入は、「なんとなく便利そうだから」「補助金が使えそうだから」ではなく、経営上の成果を出すための“投資判断”であるべきです。
OfficeMaeharaでは、費用対効果の試算、KPI設定、補助金の活用可能性など、経営者が納得できる投資判断を支援します。
「うちもITを入れるべきなのか?」という段階からでも、お気軽にご相談ください。