どうやるんだっけ？！
現場の空気はいつもピリピリと緊張感に包まれています。社長のあなたも、ベテラン社員が急に休んだときには「この工程、どうやって進めればいいんだ…？」と心の中でつぶやいているはずです。文字だけの紙マニュアルを手に、板金や組み立て作業を試みても、肝心の“手の動き”や“コツ”が見えてこない――そんな経験はありませんか。
わかりにくい手順
文字で細かく説明された紙マニュアルは、一度読んだだけでは頭に残りません。大事なポイントを見落とせば、製品の品質に影響が出るリスクも。しかも、ちょっとした工程変更があるたびに手書きで差し替えなければならず、せっかく作ったマニュアルがすぐに古くなってしまいます。あなたの小さな工場では、その維持コストが大きな負担になっているでしょう。
動画マニュアル活用
そんなときに便利なのが、スマホで撮った短い動画です。あなたも新人の前で一度だけ手順を見せる代わりに、スマホを構えて数十秒の動画を撮影してみてください。ポイントは、作業の要点だけを絞って収めること。撮り終わった動画は、無料のクラウドサービスにアップロードし、限定公開のURLを社内チャットにポンと貼るだけで準備完了です。
さらに、動画のリンクをQRコードに変換して現場に貼り出せば、誰でもスマホをかざして瞬時に手順を確認できます。更新も同じ要領です。手順が変わったらもう一度スマホでサッと撮影し、アップロード。QRコードを差し替えるだけで、常に最新の情報を手元に置くことができます。
導入事例
町工場A社では、組み立て工程の“ひと手間”や“リズム”を動画にまとめたところ、新人が自習する時間がぐんと増え、教育にかかる時間は約30％短縮されました。ベテラン社員は自分の作業を録画するだけで教える負担が減り、現場の雰囲気も穏やかに変わったといいます。
また、B社では品質検査のチェックポイントを実際の検査作業と合わせて動画化。画面に映る検査サンプルとともに「ここが合格ライン」という映像説明が功を奏し、不良品発生率を20％削減する成果を上げました。
今日から一歩
まずは「あの工程、何度説明しても伝わりにくいな」と感じる箇所を一つ選んでみましょう。スマホを取り出して1分間で撮影し、アップロード。QRコードを印刷して貼ったら、現場の空気が変わる瞬間をぜひ体感してください。小規模なあなたの会社だからこそ、スピード感こそが最大の武器です。
