「移動時間ゼロ」の営業はできていますか?
新規開拓や既存顧客フォローのために、何時間もかけて取引先へ出向く――そんな営業スタイルが当たり前になっていませんか?
近年は、オンライン商談の活用が全国で広がっています。移動時間や交通費の削減だけでなく、距離の制約を超えて新たな販路を開拓できるチャンスです。
製造業における現状と問題
製造業では「現物を見せないと信用されない」「対面のほうが関係構築しやすい」といった理由から、オンライン商談導入が進んでいないケースが目立ちます。結果として、
- 出張費・移動時間の負担が大きい
- 地域外・遠方の見込み客と接点が少ない
- オンライン商談の準備不足で商談がうまく進まない
といった問題が生まれています。
オンライン商談を成功させる5つの工夫
- 事前共有で安心感を高める
商談用のサンプル品、製品写真、加工動画、3Dモデルなどを事前に送付し、当日スムーズに説明できる状態を作る。 - 定期的なオンライン面談を組み込む
ZoomやTeamsなどを活用し、月1回などの定期面談を設定することで、距離を感じさせない関係性を維持。 - 専用スペースを整備する
社内に静かで光量の十分なオンライン商談用スペースを確保し、背景や音声環境を整える。 - 商談後のフォローを強化する
面談後すぐに議事録や提案書を送付し、必要に応じてサンプルやカタログを郵送して印象を定着。 - 顧客管理の一元化
顧客管理ツール(CRM)で接点履歴や要望を共有し、社内全体で営業活動を効率化。
事例:全国に販路を広げた部品メーカー
工作機械部品メーカーB社は、オンライン商談を導入し、サンプル送付+加工工程動画の組み合わせを実施。これにより、遠方の見込み客からの信頼を獲得し、1年間で新規取引先を全国20社開拓しました。出張費は前年比40%削減され、営業回数はむしろ増加しています。
まとめ:まずは既存顧客から始める
オンライン商談は、国内販路を広げるための即効性ある手段です。まずは既存顧客との面談をオンラインに切り替え、運用ノウハウを蓄積しましょう。その経験を新規開拓にも活かすことで、距離の壁を超えた販路拡大が実現します。